胃の負担とその症状、セルフケアについて

高輪で鍼灸治療院を開いている今野です。

自身が元競泳選手ということもあり、アスリート専門の治療院となっております。

一般的な治療院との違いは、痛みを治すことや硬い部位を緩めるだけではなく、「特定の部位に力が入っていない」ことや「可動域が狭い」あるいは「自覚していない骨格の歪みや筋力不足」などを改善してパフォーマンスアップに繋げることをゴールにしている点です。

今野鍼灸治療院では治療のその先を常にイメージしながら、アスリートの自己実現をサポートしていきます。

新型コロナウィルスが流行してからと時期が被るように胃の負担が強い患者さまが多く来院されます。コロナと関連しているのかは不明ですが、関連しているとすれば外出が制限されていることによって気分転換がうまくできていない人が多いのかもしれません。

そこで今回は胃の負担で生じる症状とそれに対するセルフケアについて詳しく解説していきます。

※セルフケアでは改善されない場合も多くあります。

そのため、胃がキリキリする、痛みが長引いているなども場合には、内科に相談するようにしましょう。

胃の負担による症状

胃の負担による症状に関しては、

  • 筋肉的な症状
  • 内蔵的な症状

の大きく2つが挙げられます。

今回は上記2つに加え、症状が進んでしまった場合に関しても記載させていただきます。

筋肉的な症状

胃に負担がきて弱ると、背中からみた胃の辺りが硬くなったりする方が多いです。(写真の黄色い丸あたり)

ここが硬くなると例えば腰の筋肉が引っ張られてしまい、それが原因で腰痛になる方もいらっしゃいます。

アスリートであればいつの間にか動きに制限がかかるようになり、思うように動けないということにも繋がってしまいます。

内臓的な症状

胃が弱れば食欲・消化器官にも影響が出ます。
食欲が落ちれば本来食べる量が食べられない、つまり栄養が足りなくなります。

アスリートにとっては日々のトレーニングで疲れた身体の回復や壊れた筋肉細胞を修復させるために栄養素は非常に重要なので、決して放っておいて良い問題ではありません。

症状が進んだ場合

仮に胃が弱っている状態を放っておいた場合は症状が進み、例えば胃炎、胃潰瘍、胃食道逆流症のような疾患になってしまう可能性があり、そうなると内科や消化器科の範疇となります。
症状の程度にもよりますが、基本的にはこうなってしまったら運動を控えて休養に入ることになります。

胃の負担の症状へのセルフケア

セルフケアに関しては、

  • 自律神経が乱れないような生活
  • 食事
  • 気分転換

など、日頃の生活習慣を改善するものになります。

自律神経が乱れないような生活

自律神経が乱れると内臓の働きが落ちます。
よって、自律神経が乱れないように日々の生活を見直してみましょう。
以前「アスリートも意識すべき内臓疲労」で内臓全体のことを書いています。
また「自律神経の乱れからくる春の眠気に対する対処方法」では自律神経が乱れてしまっている方が行うべき対処方法を書いていますので、どちらも併せて読んで知識を深めてください。

アスリートも意識すべき内臓疲労
https://konno-chiryo.com/visceral-fatigue/
自律神経の乱れからくる春の眠気に対する対処方法
https://konno-chiryo.com/autonomic-nerves/

食事

食事内容では以下のものを避けましょう。

  • 辛すぎるもの
  • 熱すぎるもの
  • 冷たすぎるもの

また食べ過ぎも胃の負担になりますので、基本的には常に腹八分を心がけましょう。

逆に胃が弱っている時に食べた方がいいものは甘いものですが、これは「砂糖不使用の天然の甘さ」に限ります。
例えばサツマイモです。
サツマイモを使った料理を一品加えてみるのが良いですね。

気分転換

ストレスが自律神経を乱すひとつの要因ですが、ストレスを発散させるには何か気分転換が必要になってきます。
コロナにより外出に制限がかかり、なかなか以前と同じように気分転換が出来ない方もいらっしゃると推測します。
その場合は新たに気分転換が出来る何かを見つける必要があります。

以下に手軽に行える事柄を挙げますので、参考にしてください。

自宅での筋トレ

メリット: 自宅で気軽に行える。ジムに行く必要がない。家族以外の人との接点がない。
デメリット: 例えばYouTubeを観ながら行えるが、正しく動けているのかが自分だけではわからない可能性がある。
※正しく行えていた方が筋肉を増やしたり怪我予防の観点ではベターですが、何より汗をかきたいというだけならベストチョイスかもしれません。

散歩

メリット: 外に出かけられる。今いる場所が変わればそれだけで気分転換になる。
デメリット: 天候・気温に左右される人もいる。
※早歩きや大股歩き、膝を高くあげての散歩も所々で入れてあげるとなおベターです。

アロマオイルマッサージ

メリット: 自分の好きな匂いや目的とする匂いで効果を得られ、癒しになる。セルフマッサージであれば手が届く範囲で筋肉の疲労回復にも繋がる。
デメリット: オイルの手間がある。手、腕が疲れる。
※オイルマッサージは筋肉への刺激が適度で気持ちがよく、とても癒されます。

アロマキャンドル

メリット: 自分の好きな匂いや目的とする匂いで効果を得られ、癒しになる。
デメリット: 火事に気をつける。
※炎を見るだけで癒し効果にもなります。蛍光灯を消してランプ系の照明にして薄暗い中でやりましょう。

ツボ押し

胃に関連するツボというのは沢山ありますが、代表的なツボでいうと胃喩(イユ)というツボがあります。
第12胸椎の棘突起と同じ高さで、背骨の真ん中から約2cmほど外側に位置しています。
第12胸椎をご自身で見つけるのは困難なので、写真を見ながら見つけてみてください。

肋骨の下端を見つけます。
お腹をへこますとわかりやすいです。
指を丸めて肋骨を(痛くない程度に)鷲掴みにしてみるのも見つけやすくなります。

手を広げて、

中指を肋骨の下端にあわせ(なるべく外側で)、親指を背中にまわします。

親指のあたりがおおよそ胃喩なので、そのあたりを満遍なくほぐします。

ほぐすのはテニスボールを床と背中に挟んで自分の体重をボールにのせるだけで割と丁度いい刺激になります。
ゴルフボールでは硬過ぎなので、やめましょう。

テニスボールでも痛いと感じるならもう少し柔らかめなボールを見つけてください。
もしくはご家族の方に押して貰いましょう。

押す時はグリグリ指を動かしながら押すのではなく、体重をのっけて親指でジワーっと3秒くらい押して、ゆっくり離す。それを繰り返します。

日々セルフケアで対応し、悪化してしまったら即治療院へ行くこと

以上が胃に関する症状とセルフケアです。
もし胃がキリキリするレベルであればそれはセルフケアでは改善されにくいレベルに達してしまっているので、早めに治療院に行くか、心配なら内科に相談するようにしましょう。

なによりも食生活とストレス発散すること、これがアスリートとしても人生を生き抜く上でもとても大事です。

著者プロフィール

今野 弘章
今野 弘章
自身の元競泳選手の経験や、「アスリートは体の痛いところを治せば良いわけではない」という考えから、

競技中(日常生活)の痛みの改善
「この部位に力を入れられない」といった身体の悩みの改善
通常時、痛み時のトレーニング
日頃のメンテナンス

など、より良いパフォーマンスにつなげるための、治療、指導を行っております。

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