「病院にいくほどではない…」という痛み。本当に放っておいて大丈夫ですか?

恵比寿で鍼灸治療院を開いている今野です。

自身が元競泳選手ということもあり、プロ、アマアスリート専門の治療院となっております。

アスリートは体の痛いところを治せばいいというわけではなく、「この部位に力を入れられない」というのも治していかなければより良いパフォーマンスには繋がっていきません。

当院ではそういった部位も治していきます。

日頃から定期的に身体を動かしている人の場合、運動中、運動後、日常生活動作で痛みが生じる場合もあるかと思います。

多くの方が、「今だけだろう」「そのうち治る」「病院にいくほどでもない」と考えたり、「忙しいから」「つい…」と言って症状が出ているのに放置してしまいます。

しかし、放置した結果、痛みが大きくなったり、最悪の場合引退につながってしまいます。

折角、好きで始めた運動なので、長く続けたいですし、万全な状態で楽しみたいですよね。

そこで、今回は痛みが生じた際に注意すべき3つの点をご紹介します。

注意点1:痛みを感じたらすぐ対処

今までにはなかった症状や痛みを覚えたら何よりすぐに施術を受けにいきましょう。
軽い症状のうちに対処しておくのが理想です。

これは虫歯と同じです。
痛みを覚えるほどまで進んだ虫歯を放っておくとどんどん悪化して、最終的には抜歯になってしまいます。
酷い虫歯の治療には何回も通院が必要ですが、身体の症状も同じで重症なほど回数が必要になります。

また、痛みがある状態でスポーツをするということはその分パフォーマンスの質が下がりますし、苦痛やストレスを伴います。
その状態で運動すると、痛む部位をかばって他のどこかが痛くなる可能性もあります。

我慢して良いことはひとつもないので、すぐに施術を受けるようにしましょう。

整骨院や治療院を探している期間や、予約日までの日数が少しある場合など、整骨院や治療院にすぐに行けない場合には、以下対処を実施してみて下さい。

※あくまでも、一時的な対応です。
以下を実施し、痛みがなくなった場合でもきちんと整骨院や治療院にはいくようにして下さい。

  • 痛む部位を手の甲で触り、熱いならアイシング(最長でも20分まで)
  • 痛む部位やその周囲のストレッチは行わない
  • 痛くなる動作は極力行わない
  • 痛くなった経緯、その日から予約日までの痛みの度合いや様子を出来るだけメモして施術者に詳細を伝えられるようにする

注意点2 : きちんと治療院にいきましょう

よく聞くのは「まず整形外科に行ったけど、レントゲンを撮って異常がなく、湿布だけ出されたけど治らない」という話です。

整形外科医が診るのは主に骨です。骨に異常がある場合はスペシャリストです。
しかしながら筋肉に原因がある場合は湿布で対応することがほとんどであり、それで治る方もいれば治らない方もいますので、骨に異常がないとわかったら他の治療院や整骨院に切り替えましょう。

※整形外科に行った月に整骨院にも行こうとすると、整骨院では保険を使えなくなるので自費診療になります。同じ月の中で整形外科と整骨院には保険を使っては行けない制度なので、その点ご注意ください。(2019年現在)

また、明らかにどこかが痛む時はリラクゼーションには行かないようにしましょう。
リラクゼーションは言葉の通り、「癒し」であって、治療ではありません。
痛めた部位をマッサージするとかえって痛くなる事が多いです。

同じ理由で整骨院や治療院であっても、痛い部位を理由もなくマッサージするような院はやめましょう。

注意点3 : セルフケアには限界がある

セルフケアというのは基本的に「症状がない状態の時に症状が出ないようにするための行動」です。

ある程度強い症状になってしまったらセルフケアでは対処できないとお考え下さい。

これも虫歯で例えると分かりやすいと思います。
痛いほどの虫歯になってしまったらいくら歯磨きをしても虫歯は治りません。
歯磨きは虫歯にならない為の日々行うセルフケアです。

痛みの感覚は人それぞれですから、言葉でお伝えするのは難しいのですが、

  • 筋肉が張ってる
  • ほんのり痛くなってきた

くらいでしたらセルフケアでも対応出来ると思います。
フォームローラーやマッサージボールの類はインターネットで手軽に購入可能です。

しかしながら

  • やってみたけど少しも改善しない
  • 普段セルフケアをしない

という方は迷わずに治療を受けに行きましょう。
セルフケアには限界があります。

運動できなくなってからでは遅い

人間というのは本当に困った時になって初めて行動に移しがちです。

喫煙者が「がんになってもタバコはやめない!がんになっても構わない!」と言いつつ、本当にがんになったらやめる人が多いのはよく聞く話です。

タバコとがんの例えをアスリートとスポーツに当てはめるなら

  1. ケアをしないで頑張り続けて何か症状が出てしまう
  2. それでもケアをしない

ということになります。

その後に待ち受けているのは運動出来ないほどの痛みです。

引退する程の痛みというのはある日突然やってくると思います。

僕は競泳選手時代に引退ほどの大きな痛みはありませんでしたが、短期間練習を制限せざるを得ない痛みは何回かありましたし、僕の場合は毎回前兆がなく突然やってきました。

もし前兆があるなら、それは体からのSOSサインですからしっかりと受け止めてケアをしないと次の段階の症状に繋がってしまいます。

もし次の段階の症状が引退を迫られるほどの痛みだったら…それは誰にもわからないことですから、後悔する前に対処しておきましょう。

怪我で泣く泣く引退…というのはテレビの中のプロアスリートだけではなく、どのレベルのアスリートにも起こり得る現実なんです。

長く続けるためには、信頼できる施術者を

何より大事なことは症状が軽いうちに信頼できる施術者を少なくとも1人、出来れば2人見つけておくことです。

症状が重くなってから探し始めると

  • 探す時間がかかる
  • 予約がすぐ取れるかはわからない
  • 行ってみた結果、ご自身が気にいるかわからない/症状が変わるかわからない
  • その間も症状と向き合わなければならない
  • 運動の質は下がる/短期間休まなければならない

というマイナスなことばかり考えられます。

日頃から身体のケアをし、症状が出ないようにする。
出てしまったらすぐに施術を受ける。

その結果、今あなたが夢中になってやっているスポーツは60歳になっても70歳になっても、頑張れば80歳になっても続けられます。

今この瞬間だけではなく、未来のことも考えてご自身の身体と向き合っていきましょう。

著者プロフィール

今野 弘章
今野 弘章
自身の元競泳選手の経験や、「アスリートは体の痛いところを治せば良いわけではない」という考えから、

競技中(日常生活)の痛みの改善
「この部位に力を入れられない」といった身体の悩みの改善
通常時、痛み時のトレーニング
日頃のメンテナンス

など、より良いパフォーマンスにつなげるための、治療、指導を行っております。

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