高輪で鍼灸治療院を開いている今野です。
自身が元競泳選手ということもあり、アスリート専門の治療院となっております。
一般的な治療院との違いは、痛みを治すことや硬い部位を緩めるだけではなく、「特定の部位に力が入っていない」ことや「可動域が狭い」あるいは「自覚していない骨格の歪みや筋力不足」などを改善してパフォーマンスアップに繋げることをゴールにしている点です。
今野鍼灸治療院では治療のその先を常にイメージしながら、アスリートの自己実現をサポートしていきます。
今まさにギックリ腰になってしまった人は勿論のこと、過去なったことのある方、なったことがないけど今後もしもの時のために是非一度読んでみてください。
目次
ギックリ腰になってしまった際、まず始めになにをしなければいけないか?
ギックリ腰なってしまった時には、まずご自身で以下の事をやってください。
必ず、出来る範囲で実施してください!
痛くて難しい場合には、絶対に無理をしないでください!
- 楽な姿勢になって無理に動かない
- 腰を触ってみて熱いならアイシング
- 可能ならお腹を自分でマッサージする
- どうしても動かなきゃいけない時はコルセット
- 出張で施術をしてもらえる治療院を探す
では、ひとつひとつ詳しく解説していきます。
楽な姿勢になって無理に動かない
ギックリ腰になった際、その時の状況によって痛みの強弱はあります。
多くの場合、動くと鋭く強い痛みに襲われますのでそもそもあまり動けないとは思います。
しかし、頑張れば動ける痛さの時もあります。そういう時に動いてしまうと治りが遅くなります。
そのため、絶対にやらなきゃいけないこと以外はもう諦めて周りの人に頼りましょう。
長引くとそれだけ余計に周りの人にご迷惑をかけてしまうことにもなります。
腰を触ってみて熱いならアイシング
次に腰の痛い部分を手の甲で触り、熱を持っていないか確認をしてください。
明らかな熱感があったらすぐにわかります。
なんとなくぬるい感じがする時は他の部位を触って比べてみましょう。
よくわからない時は無理にアイシングすることはないのでここは飛ばしてください。
アイシングは、「氷のう」を利用します。
(もし、なければビニール袋を二重か三重にして代用してください。)
氷のうを、1番熱い部分に当てて固定します。
時間は20分間。それ以上はやらないようタイマーをかけてください。
その後氷のうを外し、最低1時間休憩します。
休憩後、まだ熱いようなら、アイシングを繰り返し(アイシング20分→休憩1時間→アイシング20分…)、患部が冷めるまでアイシングを繰り返しましょう。
もし、今いる場所に氷がない場合には、近くにいる誰かに買って来てもらいましょう。
全くの1人、且つ氷もない、しかも腰は熱い、となると非常に難しい状態となりますので、後で書く「出張治療院」にいち早く連絡しましょう。
可能ならお腹を自分でマッサージする
楽な姿勢でお腹をセルフマッサージできるなら少しでもやった方がその分治りが早くなります。
場所は腹直筋(6つに割れる腹筋)のすぐ外側を親指以外の4本の指で優しく少しずつ呼吸に合わせて押し込んでいくイメージです。
決してグリグリ強くやらないようにしましょう。また、マッサージしているお腹が痛かったり腰に響くようならやらなくて大丈夫です。
どうしても動かなきゃいけない時はコルセット
トイレ以外でどうしても動かなければいけない時(例えばひとまず這ってでも家に帰りたい時など)は、コルセットを骨盤につけて動きましょう。
コルセットがなければ太めのロープやガムテープで代用します。
ロープなら服の上から、ガムテープなら致し方ないので肌に直接、きつめに巻きます。
場所は腰骨か、腰骨の真下辺りです。(おへそが隠れるような場所だと上すぎます。)
出張で施術をしてもらえる治療院を探す
最後に、出張で施術をしてくれる治療院をネットで探しましょう。
頑張れば歩いて行けたとしても、ネットで見つかったり知っている治療院があるなら来てもらった方が良いと思います。
何より無理して動く事が悪化や治りの悪さに繋がります。
ギックリ腰になってしまった直後の注意点と繰り返さないための注意点
ギックリ腰になってしまった直後の注意点と繰り返さないための注意点をご紹介させていただきます。
ギックリ腰になってしまった直後の注意点
絶対に無理をしない
まず無理をしないことです。安静にして、連続して3日ほど治療を受ければかなり楽になります。
アイシングが必要なほど腰が熱い場合はお風呂に入るのは厳禁で、シャワーで済ませましょう。
きちんと専門の治療院に
ギックリ腰の時に整形外科に行かれる方も多くいらっしゃいますが、あまりオススメしません。
多くの整形外科ではギックリ腰の時にレントゲンを撮って骨に異常がないことがわかったら湿布を処方して施術が終わってしまいます。
整形外科だからといって体に関係する全ての症状を治してくれるかと言ったらそうではないので、出来るだけ専門的に出来る病院、治療院に行くことをオススメします。
ギックリ腰を繰り返さないための注意点
ギックリ腰は癖になるとよく聞きますが、正確には「繰り返してしまうような筋肉の状態や日常生活を続けている」ということです。
原因を見直していけば繰り返すことはなくなっていきます。
ギックリ腰の原因は色々とありますが、大きくわけると
- 極度の筋肉疲労
- 筋肉のアンバランス
- 冷え
のいずれかです。
どれが当てはまっているのかは人それぞれなので、施術してもらう際に聞いてみましょう。
極度の筋肉疲労
筋肉疲労で言えば
- 疲労が残らないようにケアをしていく
- 負担に耐えられるだけの筋肉作りをしていく
のいずれかとなります。理想は両方です。
筋肉のアンバランス
ある一部や片側だけの筋肉を使い続ければ、当然偏った筋肉のつき方になります。
それにより、特定の筋肉が使われ過ぎて緊張が強くなってギックリ腰になることがあります。
対応としては、ついている筋肉をあえて落とすのはあまり現実的ではないので、トレーニングをして足りない部分の筋肉をつけていくのが理想です。
冷え
「冷えは万病の元」と言いますが、ギックリ腰の原因にもなります。
特に下半身の冷えです。これは普段の腰痛にも繋がります。
アイスの食べすぎ、クーラーや扇風機の多用、入浴せずにシャワーのみ、靴下を履かない、といったことが原因になることが多くなっています。
当院の治療方法
熱感が強ければアイシングを行い、基本的には他の症状と同様に原因となっている硬い筋肉を緩めていきます。
また、施術後は必要に応じてテーピングも行います。
当院の施術は、患者様が痛いと感じるようなことはしません。
しかし、ギックリ腰や寝違えのような急性の痛みにはあえて痛くする場合もあります。
これは脳がギックリ腰の痛みを覚えてしまっていて、本当は良くなっているのに脳が最初の痛みを引きずったままだから「まだ痛い」ということがたまにあるからです。
この場合はある程度の痛みとなる刺激を与えて痛みの神経回路をリセットしてあげる必要があります。
ちょうど先日ギックリ腰の患者様がいらっしゃいました。
その方は来院時は頑張れば歩けるレベルでしたが、1回の施術で施術直後の痛みとしては半分以下の痛みとなり、その後はギックリ腰目的の施術は要らなくなりました。
ギックリ腰の場合は毎日でも施術を受けた方が良く、その分早く治ります。
当院での施術だと症状の程度にもよりますが、早ければ1回、症状が重くても3回の施術で日常生活に支障が出ないレベルまで回復することがほとんどです。
出張の施術も受け付けておりますので、悩まずに早急に施術を受けることをおすすめします。
ギックリ腰の時は早急な処置がとても大事
ギックリ腰になってしまったら1番大事なのは早く施術を受けることです。
そして、無理せず、最大限安静にしていることです。
また、上述しましたが、「ギックリ腰は癖になる」とよく言われますが、正確には「繰り返してしまうような筋肉の状態や日常生活を続けている」事が原因です。
そのため、繰り返さないための体づくりを一緒にやっていきましょう。
著者プロフィール
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自身の元競泳選手の経験や、「アスリートは体の痛いところを治せば良いわけではない」という考えから、
競技中(日常生活)の痛みの改善
「この部位に力を入れられない」といった身体の悩みの改善
通常時、痛み時のトレーニング
日頃のメンテナンス
など、より良いパフォーマンスにつなげるための、治療、指導を行っております。
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