高輪で鍼灸治療院を開いている今野です。
自身が元競泳選手ということもあり、アスリート専門の治療院となっております。
一般的な治療院との違いは、痛みを治すことや硬い部位を緩めるだけではなく、「特定の部位に力が入っていない」ことや「可動域が狭い」あるいは「自覚していない骨格の歪みや筋力不足」などを改善してパフォーマンスアップに繋げることをゴールにしている点です。
今野鍼灸治療院では治療のその先を常にイメージしながら、アスリートの自己実現をサポートしていきます。
長期休暇であるお正月休みやゴールデンウィーク、夏休み後になると「眠りが浅くなる、寝入りが悪い、目覚まし前に起きてしまう」といった「睡眠の質の低下」に関する声をよく聞きます。
長期休暇の中でも特にお正月後が最も発生しやすいように見受けられます。
そこで今回はこういったシチュエーションでは身体の中でなにが起きているのかを詳しく解説していきます。
目次
睡眠の質の低下が低下してしまう人の特徴
長期休暇後に睡眠の質が悪くなる人の特徴は、「普段バリバリに働いたり頑張っている人、且つ休暇中は存分に休む人」です。
普段バリバリに頑張っている人というのは、具体的には以下のような人になります。
- 8時間以上の長時間の仕事をしている
- 睡眠時間が5~6時間でも平気な人
- 日中眠くならない人
- 週休が2日ではなく1日や半休など、働いている日数が多い
- 普段あまり風邪をひかないけど、一度風邪になると症状が重い
こういった方々は普段から交感神経が優位になっている時間が長く、副交感神経が優位になるタイミングが極端に少ないです。
かろうじてその日眠れるくらいの副交感神経の働きと思っておいてください。
交感神経が優位になっているということは、身体は興奮状態、戦闘モード状態にあります。
だからこそ睡眠時間が短くても朝は起きることができますし、日中は仕事に集中していて身体の疲れや眠たさも感じません。
しかしながら、疲れを感じていないだけで実際は確実に、着実に疲れは溜まっていっています。
身体の中でなにが起きているのか?
- 長期休暇中
- 休み明け
で、身体の中で、何が起きているのかを以下に記載いたします。
長期休暇中の身体の反応
例えばお正月で話を進めてみましょう。
- 夏休み以降、大して休みも入れずにバリバリ働いて、お正月休みに入りました。
- 数日から約1週間程度の休みになります。
- 普段の仕事モードをオフにして、存分に休みます。
- 朝も目覚ましはかけずに、起きたいときに起きるような生活。
夜はテレビを見たり、家族との団らんの時間を過ごしたり、しっかりと入浴をして身体を休めたり、のんびりすることで交感神経が優位だった身体が副交感神経優位な身体へと変わっていきます。
そうすると今度はやたら睡眠時間が長くなったり、長く寝たのにも関わらず日中は眠かったり、という反応が起きます。
これはそれまでの疲れを身体が回復させたい反応でもあり、副交感神経がいつもより優位な状態なので、お休みモードに入っているという証拠です。
休み明けの反応
お正月が終わり、またバリバリ働くモードに半ば強引にスイッチを入れました。
この短期間にスイッチのオンオフを繰り返した為に、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、交感神経が入りっぱなしで副交感神経の働きを抑えてしまい、かろうじてその日眠れる程度の副交感神経の働きさえ下回ってしまうことがあります。
そうなると1日バリバリに働いたのにも関わらず、寝ようと思ってもなかなか眠れない、夜中何度も起きる、朝は目覚まし前に起きてしまう、ということが起きます。
そうすると、眠りたくないわけではないので、「うまく眠れない」というストレスを感じ始めます。
ストレスを感じると余計に交感神経の興奮を促しますので、さらに眠れなくなる可能性もあり、悪循環となります。
「睡眠の質の低下」への対応策
ここまで乱れてしまった交感神経と副交感神経のバランスを整えるのは自力ではなかなか難しいのが現実です。
僕自身が鍼灸師だからというのもありますが、こういった身体には鍼灸治療が最適だと感じます。
鍼灸治療により興奮状態の身体を鎮めるような施術をし、交感神経と副交感神経のバランスを整えることで睡眠の質は変わります。
当院にいらっしゃるこういった症状でお悩みの患者さまは、施術後の家までの電車内で寝過ごしそうなくらいやたら眠くなるし、普段寝る時間まで起きていられないので早めに寝る、翌日はスッキリ起きられる、といった反応が出ます。
身体を定期的に休める工夫をすること
一度でもこういった経験がある方は、過剰に働いて身体を回復させる時間が短いということになります。
よって、強制的に月に一度など、施術を受けて身体を休ませるようなスケジューリングをすることをおすすめします。
疲れや眠たさ知らずで働き続けているのは、決してご自身に体力があるからではありません。
強引に疲れや眠たさを感じないようにしているだけです。
そのままにしておくと自律神経失調症などにも繋がりかねませんので、この記事を読んでくださったことを機にご自身の身体、働き方と向き合ってみてください。
著者プロフィール
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自身の元競泳選手の経験や、「アスリートは体の痛いところを治せば良いわけではない」という考えから、
競技中(日常生活)の痛みの改善
「この部位に力を入れられない」といった身体の悩みの改善
通常時、痛み時のトレーニング
日頃のメンテナンス
など、より良いパフォーマンスにつなげるための、治療、指導を行っております。
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