患者様の声

K.K様(43歳 男性)引き戸を開ける、つり革をつかむ等の動作の度に激痛が走り、力が入らない。

約半年かかって痛みは半減した。ここまで来ると実際に日常生活にほとんど影響はない。そして次の半年後、気がついたら痛みはなくなっていた。

K.K様(43歳 男性)

相談内容引き戸を開ける、つり革をつかむ等の動作の度に激痛が走り、力が入らない。
どのような症状にお悩みでしたか?
30歳も後半に差し掛かった頃、その痛みは突然やってきた。

引き戸を開ける、つり革をつかむ等の動作の度に激痛が走り、力が入らない。
いくつかの行きつけの治療院に行っても大きな成果はなかった。新しい治療院も開拓を兼ねて行ってみたがやはり同じように効果はなかった。
もちろん湿布などの類は気休めにもならなかった。
筋肉を触ってもほとんど痛くはないのに、動かすと激痛が走る。
これだけ痛いにもかかわらず、そもそもどこが痛いのかがいまいちわからない。これは初めての経験だった。

視点を変えて、知人が勤務する評判の良い整形外科でレントゲンを撮ってもらい診察を受けてみた。
経験豊富で人間力のある先生に見えた。診断結果はインピンジメント。

何かが原因で関節が狭くなり、動くたびに筋肉が挟まったりすることで損傷し、痛みが生じているとのことだった。

完治には手術が必要だが、スポーツ選手でもないあなたにとって、仕事を休み、時間もコストもかける意義があるのか?ないだろう。だから薦めない。
日常生活にそこまで支障がないなら付き合っていけばいい。そういった話をされた。

説明には一定の説得力があるように思えた。
しかし説明と痛みの質が噛み合ってないように思えた。

また、手術をしないと治らないような話にも納得は行かなかった。

学生時代の椎間板ヘルニアも、もう二度と同じスポーツはできないと言われたが、結局は手術をせずに部活に復帰することができた。
更に、この痛みと付き合って行くことで色んなことを諦めることは受け入れ難かった。
ただ、その病院は東洋の治療も取り入れてた。にもかかわらず、手術でしか完治しないと言い切った。
なぜ依頼しようと思ったのですか?
短くても半年、長くて1年~2年。週に1度以上。

しっかりと通えて、かつ、しばらく結果が伴わなくても、必ず治してもらえるという信頼があること、また、治療の後に何も変わってなくてもこちらが正直にそう言えることが重要。
また、必ず治してもらえるという信頼があることと、患者にとって耳障りの良い説明をしてくれることは別だ。
わからない、試行錯誤してみます、と正直に言ってくれればこちらも却って安心する。
そもそも何もかもアッという間に治せる治療家がどれだけいるのだろうか。

これまでほぼ全身を診てもらった中でその信頼は培われていった。ブラックジャックの琵琶丸のように、鍼のひと刺しで治すことはなくても、症状に合わせてあらゆる角度から検証し、時間をかけて丁寧に治療してもらった。

鍼だけでなく、治療に役立ちそうであればあらゆる分野の知識・手技を学ぼうとする姿勢は、その治療の際に遺憾なく発揮された。
実際に施術を受けて見ていかがでしたか?
具体的な治療は非常に多岐にわたった。

一般的な鍼、灸、置き鍼、指圧をはじめ、具体的には分からないが業界で話題になっている手技なども使っていたようだ。
鍼自体に痛みがあるか不安な人もいるだろう。自分の場合は、太ももや首など痛い箇所がいくつかあったが基本的にはほぼ無痛に近い。
場所によってはうたれた事もわからないくらいの場合もある。
不安であるならばより刺激が少ない細い鍼にもしてくれる。

衛生面でも、これは基本的なことだろうけども一回使った鍼は再利用はせず、その都度新しい鍼を使うため不安はない。
指圧なども、最近は指圧による痛み(刺激)と改善の度合いは相関関係がないと言うこともあり、これは効果があるのか?というくらいソフトである。

結果として、約半年かかって痛みは半減した。
ここまで来ると実際に日常生活にほとんど影響はない。

そして次の半年後、気がついたら痛みはなくなっていた。始めの1ヶ月はほとんど試行錯誤だった。

そして、そこから半年後までは一進一退で、施術後痛みが無くったと思ったら翌日元に戻る、それを繰り返しながら少しずつ改善して行った。
痛みがなくなった時の状況は、まるで険しい登山のようで、苦しくてまるで進んでないような気がしてふと振り返ったら、こんなに登っていたのか、というイメージだ。
1年かかったのは、正直に言って、普段の怠慢な生活と過去の過度な酷使によって自分の身体はボロボロだからだろうと思う。

普通の人であればもう少し早く改善したのではないか。
その他
・自分は良かったが、あなたは何も効果を実感しなかった。
・この症状だと一瞬で治ったが、この症状だと何度通っても効果が体感できなかった。

そう言うことはよくあることだろうと思う。
凄腕じゃなくても街の混雑する接骨院がいいという人もいるだろう。

それを踏まえて、自分自身は今野治療院に出会えたことは僥倖だったとしみじみと感じる。
これが縁だと言うなら縁に感謝したい。

今野治療院にもう一度行こうと思わせるものがあるかはわからない。
気の利いた営業トークをしない分、愛想がないと思うかもしれない。時にはつらい事実を指摘されることもあるかもしれない。
でも、営業トークで身体が治るわけではない。治すのはあくまで本人で、施術者はその手助けやきっかけを作るだけと言う意味では、つらくてもその指摘を受け入れる必要があるだろう。
いずれにせよ、少なくとも、一人の苦悩する患者を何度も救ってくれたと言う事実だけは伝えたいと思う。

寿命が長くなってもいわゆる「健康寿命」が短ければ灰色の人生になってしまう。
人生に彩りをもたらすには、動かしたいように身体を動かせることが大切だと思う。
何かあった時に、あるいは、何もないように定期的に、しっかりと診てもらうことで、残りの人生の大半を現役の競技者として過ごしていきたい。
旅をするなら自分の足で歩きたい。だから、これからも末永く付き合って行ければと思う。